体育科の授業実践を例にキャリア発達能力に視点をあてた授業が学習成果に及ぼす影響について検討することを目的とした。具体的には,5年生の児童を対象に「人間関係形成能力」「情報活用能力」「意志決定能力」に関する7項目からなる評価票を作成し,各項目得点と学習成果との関係を分析した。その結果,「人間関係形成能力」と「情報活用能力」の項目得点の高い児童は,そうでない児童に比してより高い学習成果が認められた。