小学校において現職教師と実習生の9対の体育授業について,言語的相互作用の比率分析とマトリックス分析を行い,両者間の言語活動の異同を手がかりに,体育の教授技術の巧拙を明らかにしょうとした。χ2検定より現職教師は実習生に比して,発問や賞賛・励ましが多く,管理的指示が少ないことが明らかになった。その原因として,現職教師による深い教材解釈力と知識の豊富さが推察された。