本論では、「在学時にアクティブラーニング型の講義に積極的に参加した学生ほど、学部卒業時点で正規雇用のポジションを獲得している」という仮説を設定し、ある私立大学社会学部の卒業生を対象とした量的調査を用いて検証した。分析の結果、従業員規模が中程度の企業や公務員において、3・4 回生時のアクティブラーニングの積極的受講は、正規雇用の獲得にネガティブな効果をもたらすととが分かった。