キーワード:認知症,運動療法,有酸素運動,介入研究 認知症に対する運動療法の適用は,身体の活性化,生活リズムの調整,良質な睡眠の獲得から認知症の行動心理学的症候の軽減を間接的に目指すアプローチ法から,認知機能改善を直接的に目指すアプローチ法へと変化してきている.また,運動を認知症の認知機能改善に用いることが有効であることを示唆するRCTが増加してきている.本稿ではそれらを文献的に考察する.