パーキンソン病患者の方向転換時すくみ足の特徴をウェアラブルセンサーによって定量的に調査した
対象は60歳,女性.歩行分析システムWALK-MATE VIEWERを用いた.動作課題は180°方向転換とし,円弧の大きさ,二重課題の有無,代償的な注意戦略(clock turn strategy),転換方向の相違の影響を調べた.
結果 円弧を小さくすることで,ストライド長,歩行速度は減少した.小さな円弧では,注意戦略下,二重課題無し,二重課題有りの順で,ストライド長,ストライド周期,歩行速度の減少,両脚支持時間の増加がみられた.症状優位側への転換では,歩行速度の減少,両脚支持時間の増加,内側脚の片脚支持時間の減少,すくみ指数の増加がみられた.