すくみ足に対する医学的治療には限界があり,理学療法士による取り組みは重要である. すくみ足の基盤にある病態は複合的である.また,基盤にある機能障害だけでなく,環境や認知・情動などの背景因子も影響し,すくみ足の発生する状況にはバリエーションが多い. したがって,すくみ足への対策では,基盤にある病態,背景因子,理学療法による改善効果に関する知見などの複数のエビデンス・情報を参照して,個別に最適の方法を選択するテーラーメイドなアプローチが必要である.