本研究では、近畿圏にあるすべての地域包括支援センターが把握している孤立死事例とその特徴について考察した。具体的な孤立死事例では、浴槽内で溺死した者が目立った。また、孤立死する者は一人暮らし高齢者に限らず、同居家族がいても援助を拒否し続け、孤立死した事例もあった。孤立死発見の経緯として、連絡が不通となり、地域住民や民生委員などが何らかの異変に気付き、発見に繋がっていた。普段から誰かと対面接触頻度を保つことが孤立死発見に繋がる。