東海地区にあるすべての地域包括支援センターを対象に、センターが把握している孤立死事例について調査した。その結果、一人暮らし高齢者だけではなく、高齢夫婦世帯や息子との同居世帯でも孤立死が起きており、「世帯丸ごと」社会的孤立していた事例があった。また、介護保険サービスなどの支援を拒否した末に孤立死した事例もあった。特に、生活問題を抱えた上に社会的孤立した結果、孤立死した事例は、個人的な問題として捉えるのではなく、社会福祉学の視点から社会的支援の方法を検討する必要がある。