鑑賞学習で、まず大切なことは「関心をもって見る」ことである。本稿は、児童が能動的に「みる」鑑賞学習題材を開発・実践し、その教育的有用性について考察している。筆者担当分では、彫刻(レリーフ)の鑑賞をさせるのに、レリーフ作品を粘土で型取りし石膏を流し込みレプリカを作る教材の効果的な活用法を取り入れた。このアプローチにより、児童は、能動的に学習を進め、作者の制作意図にせまる鑑賞をすることができた。