キーワード:図画工作 粘土遊び 創造的な技能
粘土造形において、そのウオーミングアップとして粘土遊びを行うことは、授業形態として一般化されており、その有用性についても一般的に認められている。しかし、どのような粘土遊びが有効なのか、粘土遊びによってどのような能力が児童に育つのかということについての研究は、図画工作科の分野であまり行われていない。本研究は、「粘土技法(ひもづくり、板づくり)の可能性を試してみよう」という、本制作(粘土造形)との技法的な繋がりが明確で、遊び性が強い粘土遊びをすることによって、児童の創造的な技能がどのように伸びるかということを2つの授業実践を基に検討した。それらを考察した結果、上記の視点を導入した粘土遊びをすることによって、児童の創造的な技能の広がりと伸びを確認することができた。