キーワード:朝鮮教育令 文化政治 政治空間 植民地政治史 在朝日本人
本稿は三・一独立運動後、植民地朝鮮に施された「文化政治」という、新しい政治空間の中で行われた第二次朝鮮教育令の成立過程について、①一次史料の徹底的な再検討を通じて先行研究の盲点と限界を克服、事実関係を明らかにし、②朝鮮統治をめぐる本国/植民地の様々なアクターの葛藤と対立が錯綜する中で朝鮮教育令が成立していく政治過程を究明すると共に、③そのようなダイナミズムに対する考察を通じて植民地政治史の一齣を構築することを目的とする。 朝鮮教育令を