住民投票は、議会と民意とのズレを確認するうえで、有効な手段といえる。しかし、住民投票は万能ではない。日本での近時の事例を見る限り、これが市民が異を唱える政策を「止める」までに終わっている限界を持っていることが分かる。重要なのは、政策立案段階への民意の入力であり、このように考えれば、改めて議会の持つ重要性が明らかとなる。