ダールのデモクラシー研究の集大成である『民主主義とその批判者たち』のなかで、ダールは長年論じてきた彼の代名詞ともいえる、独特のデモクラシー論=ポリアーキー論を■理している。それとともにこの著作では、ポスト・ポリアーキーの展望を示し、企業組織などの民主化を意識した「社会の民主化」と、世界規模の民主化を求める「国際社会の民主化」の二つをその内容として示した。(22ページ)