日本では90年代後半から、全国各地で住民投票を求める運動が急増している。これらの運動が行われる理由と考えられるものは二つある。一つは政府の応答性に対する批判が住民の間にある、ということ、そしてもう一つは、地域での事業や施設建設に地域の声が活かされないことへの抗議の意思でもある。その意味で住民投票運動が求めているのは、住民投票の実施だけでなく、地方分権でもあるのであった。(6ページ)