夢は自我意識の覚醒水準が下がっている睡眠中に、まるでもう一つの現実であるかのようなリアリティをもって訪れる。このような「夢のリアリティ」を既存の心理学理論にあてはめて解釈するのではなく、その夢の内側に入り込み、現実性を再創造することを試みながら、「夢の内在性」という考えの意義について論じた。