本論文では、小学校で筆者が行った相談活動の事例を挙げながら、心理療法の本質について論じた。学校現場では、一対一で時間を決めて会うといった個別心理療法の基本を守ることが困難である。しかし、そのような応用場面だからこそ、「心理療法の本質とは何か」ということがクローズアップされるのではないかと考えた。