第3章では、社会福祉専門職の国家資格である社会福祉士制度の法制化の歴史を概説し、2007年法改正によって新たに加わった社会福祉士の役割について考察した。また、社会福祉士の実践基盤となるソーシャルワークの価値について、「ソーシャルワークの定義」と「社会福祉士の倫理綱領」をもとに社会福祉士のアイデンティティ形成につながることを指摘した。第17章では、現場実習の援助場面や過程を振り返ることが省察的実践家としてのファーストステップであること、そして、現場実習が社会福祉専門職としてのキャリア形成の原点であること、加