本事業は、奈良県自殺対策緊急強化事業をもとに奈良県精神障害者地域生活支援団体協議会(支援協)へ委託されたものであり、政府の緊急自殺対策を拠り所としている。また、精神障害者への夜間帯の電話を介した援助活動を意図し、精神保健福祉士が当番制で対応した。本研究報告では、精神障害者の夜間電話相談の内容や夕方から夜間帯の生活支援ニーズを分析するとともに、電話相談におけるソーシャルワークの展開過程とその課題を明らかにした。