「2016 ソーシャルワーク、教育及び社会開発に関する合同世界会議」(SWSD2016)は、2016年6月27日から30日の4日間にわたり韓国ソウル市で開かれた。世界83か国から2,581人が参加し、メインテーマ「人間の尊厳と価値の促進」のもと、1,540に及ぶ実践と研究の報告がなされた。本稿では、会議の中核をなす6つの基調講演を要約して紹介し、その中でもマーク・ヘンリクソン氏による基調講演(アイリーン・ヤングハズバンド講演)から性的マイノリティの問題を福祉教育に位置づける意義について考える。
キーワード:SWSD2016、人間の尊厳と価値の促進、ソーシャルワーク専門職のグローバル定義、性的マイノリティ