浄土宗僧侶養成制度「五重相伝」では、五種の書物にしたがって本伝五十箇条・別口伝五箇条の五十五箇条の伝目が相承される。期間中の相伝次第について、1)四十四箇条と十一箇条に分けて相伝、2)五十箇条と五箇条に分けて相伝、の二説がある。制度のあり方から考察して1)四十四箇条相伝説に妥当性があることを発表した。