液晶状態を示す高分子はその大きな配向性からすぐれた機械的強度や特性を有する反面、廃棄された後の状態に問題を生じることがある。そこで生分解性を有するポリ乳酸と潜在的生分解型のサーモトロピック液晶ポリマーのブレンドについてDSCを用いて熱的特性を調べた。ブレンドの割合によって、生分解性は大きく異なることが明らかとなった。これにより、特性を保持したまま、環境調和型の素材となる可能性が示唆された。