肝細胞癌に生じたゲノム異常をCGH法で網羅的に解析したところ、染色体13q34領域に新規の遺伝子増幅を検出した。13q34共通増幅領域内に座位し、増幅の標的となる遺伝子としてTFDP1、CUL4AおよびCDC16を同定した。その中のTFDP1がコードする転写因子DP1は、転写因子E2Fと協働し、サイクリンEの活性化を介して肝癌細胞の細胞周期進行を促進することで、発癌に寄与する可能性が示唆された。筆頭著者を務めた。