DOI: 10.4324/9781003313304-10「チベット死者の書」で述べられる中陰Bardoの概念が、現代日本の葬儀の際にも生き付いていること、ユングがこの書を逆向きに呼んでいることの意味を考察した。能は死者と生者の対話の一種であり、死者を尊重することが現今の時代精神においても、(前半の考察を踏まえて)強く突きつけられていることを論じた。第3部第6章(p101-p112)