筆記試験では論述試験と観客試験が多用されるが、その差異が成績評価の違いとして現れているか否かは不明な点が多い。今回、筆記試験形態と成績評価の関係について検討した。その結果、完成形式試験の成績が良いことは仮説に一致していたが、もっとも成績が不良であったのは予想に反して多真偽選択試験であった。理学療法士の国家試験がこの多真偽選択試験で行なわれることから、講義内容や方法をも含めた授業、教育評価について再検討する必要があることが示唆された。